『あの〜』
『あっ、ごめん!ここあなたの席だよね?えっと〜まなかちゃんかな?私は高梨愛《たかなしあい》よろしくね!!』
『よろしく、あっ、まなかでいいよ!』
『わーい!私のことも、愛って呼び捨てしてね!』

背は私と同じくらい。
多分150センチはないと思う。
私と違って人見知りはなくガンガンはなしかけてくる感じだ。
あいとは、すぐに仲良くなった。

『まなかってさ〜彼氏とかいるの??』
『高校入って勝手にできるものだと思ってたんだけどさ〜やっぱり違った!』
『なにそれうける〜勝手にはやばい笑』
『愛はいるの〜??』
『私は彼氏じゃないけど好きな人はいるよ〜』
『いいね〜青春じゃん!その話詳しく聞かせて〜』

頬を赤らめながら言う愛はとっても可愛かった。
どうやら愛の好きな人は、同じ中学だった人でサッカー部だったらしい。
卒業式でアドレス交換したんだけどなかなかメール返ってこなかったり、気まぐれらしい。

愛とは同じ部活にも入り、朝から下校までほとんど一緒にいた。