こ、怖いよ、雛里さん。

言われた先輩の顔はというと、

少し戸惑っているみたい。

そりやそうだよね。

こんな美人の人にドスの効いた声で話しかけられたら。

そして咳払いを1つして、

「昼休みん時には酷いこと言って、ごめんね。」

真剣な顔して謝られてしまった。

「だ、大丈夫です!
全然気にしてないので!!」

2人でそっと雛里の顔を覗くと満足そうな顔をしていた。

よ、よかったぁ。

「じゃあ先輩、メアド教えてください。」

「もちろん!
俺、甲本隼人!」

「神田雛里です。」

わぁ、河本先輩、嬉しそう。

あれ、そういえば入ってきたのってこの人だけじゃなかった
よね?

辺りを見回してみると隣にその人が座っていた。

「うわぁー!!」

素っ頓狂な声を上げて私は跳ね上がった。

「そんなにビックリされると思わなかった。」