「あ?レジじゃねぇの??」



ローテーブルもラグマットも、そしてあのクッションも全てリンに預けていた。
ということは、リンが全ての支払いをしているといいことになる。



『うぇ。』



Uターンをしてレジに向おうとすれば、襟元を思いっきり引っ張られた。



「あとで、礼言ってやれ。
アイツは金じゃなくてそっちが欲しいんだろ。」



さっきのリンといいコウキといい、俺には意味が分からない。
なんで金よりも、俺の笑顔とかお礼が欲しいのか。



「あ、紅綺くんと那智くん!
凛くんはまだ買い物中ですか?」



「おう。
今、会計してるからもうちょいで来るだろうよ。
楓は?まだか??」



「楓くんも今お会計に行ったので、もしかしたら合流してるかもですね!」



2人を待ってる間どんなものを買っただとか、こんなものがあるといいだとかを話した。



「ごめん、お待たせ。
レジでちょうど、凛と会ったよ。」