「あ、じゃあこの辺に座って。」



スーツケースを端に置いて教室の前の方の席に座る。



「確認だけど、海外で大学は卒業してて将来はもう決まってるよな?」



俺を含めた5人は首を縦に振る。



「そういう生徒は、学校行事とか式典以外は欠席しても単位落とさないってことは知ってるよな?
年々、お前らみたいなのが増えてるから今年から新しいカリキュラムを導入した。」



そう、この学校は頭脳や家柄でクラスがわけられている。



将来が決まってる奴らが集まるのがA。
家が自営業だが、学力次第って奴らがB。
CとDはまあ普通の奴ら。
まあまあ偏差値が高い学園だから、それなりの大学・就職先が挑める。



「特待生のカリキュラムで、条件は今までとそんな変わってない。
学校行事と式典以外なら来なくてもいい。
定期考査は受けなくてもいいが受けない場合は、全国模試の結果を提出すること。
将来に必要な資格免許は必ず3年間で取得する。」