「次は広間で座談会です。
お洋服はこちらでお願いいたします。」



『おい、話し方。』



「まだ、だめです。」



着替えるために自室に戻る。
パタンと静かに扉を閉めたそいつは呆れたようにこちらを見る。



「那智も言葉遣い。」



『お前がうぜー話し方するからだろ?』



「またそうやって・・・」



『うまくやってるからいいだろ?』



「はいはい、お得意の猫かぶりでね。
・・・あと10分、早く着替えてきて。」



渡された、洋服を広げみる。



「恐縮ながら私が選ばせていただきました、那智様。
いかがでしょう?」



『殺すぞ。』




手に持っているのは淡いピンクのワンピース。



「いつもパンツ姿というのは、女としてどうなのかと。
おしゃれすることも大切ですよ。」



時間もない、わがままを言っている暇もないんだ。



『はぁ』



仕方がないくそれに着替える。