「はっ!?」



「うん、女ってわかったときにね。
那智は美都の人間だって隠すために男装してるって言ったんだろうけど・・・」



まさか、美都の関係者がいるとは思ってなかった。



『誤算だったんだよ。』



「那智の男装は理事長に反抗してるからやってんの?」



ずっと静かだったリンが聞いた。



『女の那智は弱いから。』



ポツリと下を向いて呟いた。



「あーうじうじ、めんどくせーな!!!
どーすんだよ、これから。」



「このまま、って言うのはよくないと思います。」



ずっと逃げてきた。
でも今なら——