『あぁねっむ。』



「まあまあ。」



「那智、ココ校長室だからもう少し抑えて。」



予定した時間に学校に登校して、通されたのは校長室。
通されて約5分。
教師も校長も誰も姿を現さない。



「本当に今日呼ばれたのかよ。おそくねぇか?」



「俺もねむい・・・」



「あぁ凛くん寝ないでくださいよ。」



ふわっとあくびを1つ。
横目にどこにいても変わらない、すっかり馴染んだメンバーを見る。



『ほんと、楽しーね。キミたちは。』



ニヤリと思わず笑って思っていたことを口に出せば、みんなが穏やかに笑い返してくれた。



ついこの間まではこんな関係、くそくらえだって思ってたのにな。



「すみません、お待たせしました。」