「いや…ただ…ユ、ユキは、友達だよ?」
「あんなに仲、いいのに?」
「あ…いや…それは……」

なんで…
なんでそうなるんだ……‼
奏のことが好きなのに…
大好きなのに……‼‼‼

「ごめん。教室で勉強するね。本当にごめんね」

そう言って奏は図書室から出ていってしまった。

「なんで…奏……‼」

僕はただ何もせずに、チャイムがなるまでそこにいた。その日から2日、奏は来なかった。