取り敢えず、今日も図書室へと向かった。

やっぱり奏が先にいた。

「やっほー」
「あ…大河くん……」

なんだか、少し元気が無い声だ。

「どうしたの?何かあった?」

僕はそう聞きながらいつもの席へとつく。
すると、奏は気まずそうにしながら口を開いた。

「あの…大河くん、大河くんってさ、いっつも女の子と一緒にいるよね……」

……………え?

「私…一緒にここで勉強しても良いの…?」

え……え、え、え……………?