クリスマスには

クリスマスには、ほとんどの家庭がそうだと思うけど、私の家もクリスマスケーキを食べる。
ただ、私の家がちょっと違うのは、ケーキは必ずお母さんの手作りって事。

私の家では、クリスマスにはブッシュドノエルというケーキをお母さんが作ってくれる。
なんで普通の円いショートケーキじゃないかというと、それは、私の誕生日が12月28日だから。
12月28日にショートケーキを食べるから、クリスマスにショートケーキを食べないようにするんだ。

クリスマスにケーキを食べたら、誕生日はいらないんじゃないか、という人もいる。
だけど、クリスマスはイエス・キリストの誕生日で、私の誕生日じゃない。
私の誕生日は私の誕生日として、家族みんなでお祝いをしてくれる。

というわけで、今年もお母さんがブッシュドノエルを作ってくれた。

丸太の形にするため、まず、ロールケーキを焼く。

私はケーキ作りをやりたくて仕方ない。
だから、お母さんが卵をカンカンと割る音が聞こえたら、慌てて台所にかけつける。
お母さんが混ぜ始めると、
「ああ! 私がやる!!」
とさけぶ。

お母さんに言わせると、私のはお手伝いじゃなくて、じゃまでしかないらしい。

それでも私はお母さんとケーキが作りたくて、台所に行く。
お母さんは、あきれながらも、ちゃんと私にやらせてくれる。
卵をあわ立てて、油を入れて、牛乳も入れて、粉をふるって、オーブンに入れて焼く。
クリームも塗りたい。
だけど、ケーキを巻くのは無理。
だから、お母さんにやってもらう。
外側にココアクリームを塗って、フォークで木目を付けて、出来上がり。

それを家族みんなで食べる。
すごく楽しい。

そして、3日後、今度は誕生日ケーキを作る。
私はまた手伝う。
じゃまって言われるけど、手伝う。
家族みんなで私が手伝って出来たケーキを食べる。
すごぉく、楽しみ。