ピピピ、ピピピピピ

耳障りな音と共に朝を迎える。

「ん~、うるさいなぁ…今何時?」

独り言をつぶやきながら時計を見ると、短い針が9を指している。

「え、ええええええええ⁈遅刻じゃん‼」

急いで制服に着替え、軽くメイクをし髪を整え家を出た。

春休み明け初日から遅刻をかました私の名前は、佐藤 真白。
名前だけ見れば、ふわふわした女の子っぽいけれど実際は違う。
男勝りで素直じゃないツンデレといわれる類の人だ。