「えぇっ、だ、男子棟ですか、?」



「うん、一階ね」



先生はそれだけ言ってそそくさと歩いて行った。


まーじーかーよーーー



あたし今から男子棟行くの?


一人で?あたしが??


むりいいいいい!!!!!!
どうしようやばいよ、、
愛季を連れてくるべきだった…

でも杉野にまた怒られるし行くしか…



よしっ、行こう、頑張ろう

一階だけど外から行くのは結構危険な気がするから…(オトコがウジャウジャいそうで)

二階の連絡路から行こう、、



あたしは一回階段を登って、男子棟に繋がる連絡路の前まで来た。



…ここを渡ればオトコの世界


すぐそこにはもうオトコがいる……


はああああん、、、行こ、



あたしは恐る恐るできるだけ下を向いて
身を小さくしながら歩き続ける。



『あれ~女の子~』



『お、女!』



周りのオトコどもがあたしに気づき、
勝手にベラベラと話してる声が聞こえる。