「ありがとう!やってみるわね!」

「頑張ってください。」

ミレイ様は小さな頃からお母様のような立派な王妃になるために政治や経済など国政にも興味を持って、一生懸命勉強していらした。国王もそんな彼女の意志を喜び、応援なさって、書物庫の鍵を渡して勉強させたり、国賓と交流する機会を設けたりしていた。

けれども、国王夫妻はいい人たち過ぎたのか、隣国の元許嫁なんかに言い寄られてしまい、王妃は体を壊して亡くなり、王が傷心していることをいいことに再婚することになり、ミレイ様はこんな不便な田舎に追いやられてしまった。

私はミレイ様が全て諦めてしまわれるのでは、ととても心配していたけれども予想の何倍もミレイ様の心は強くて自分の力が足りなかったんだと反省し、より無理をして勉強したり作法を学び直したりしていらした。

そんな日に若くて顔も整っている若者を拾って来て、せっせと介抱なさっているのを見ると、遅い初恋なのではと嬉しく思っていたけれど、騙されてお金を取られたりしないといいのに、、、