「できたわ。こんな味でいいかしら。薄い?」

「いいえ。ちょうどいいですよ。よそって持っていってあげてください。」

「ええ。ありがとうマーサ。」

「行ってらっしゃい。」





「入ってもいいかしら。」

「あぁ。」

「失礼します、、、あ!あの、、、服を着ていただけますか??」

「君がガーゼを変えてくれるかと思ってね。もう一度脱ぐのが面倒だったんだ。」

「そ、そうだったんですね。分かりました。」

「ありがとう。」

「では左側に体を向けてください。きつくはないですか?」

「驚いた。冗談で頼んだのに。これまでも君が巻いていてくれてたのか?」

「えぇ、そうよ。手が足りていないと言っていたでしょう?」

「あぁ、確かに上手だな。」

「そ、それは嬉しいですわ。」

「ははっ、真っ赤っかだな。あのさ、そんなに固い話し方しないでくれないか?同じくらいの年だろう?」

「そ、そう?じゃあ、そうさせてもらうわね。」

「ミレイって呼んでもいいか?」

「え、えぇ。いいわよ。」

「そうか。ミレイ、俺も「クリス」って呼んで欲しいな。」

「そ、そんな急に呼べるわけないじゃない。」

「呼んでみて。ほら。」

「く!クリス、、、?」

「あぁ、いいね、嬉しい。」

「そ、それより、バングラデシュ王国との連絡手段なんだけど、鷹便でいいかしら。でも王女のメリナ様としか繋げられないの。そこからどうにかなるかしら。」

「メリナと?いや、メリナ様と?仲良いのか?どこで繋がっていたのか?」

「昔、両国会議の時に舞踏会で会って仲良くなったの。」