「むぅ…。」
口先をとがらせながら、私は瑠依くんを見る。
また、告白されてたんだよなぁ。
私の視線に気付いた瑠依くんは、ニッコリと笑って私に告げる。
「大丈夫、俺、桃花一筋だから。」
あぁ、かっこいいなぁ、と、本当に思う。
今は、お昼だ。
お昼ご飯を一緒に食べよう?って言ったのに、ごめんって言うなりどこかへ行っちゃって、着いてきたら告白されてたんだもん。
「ありがと!!私も瑠依くん一筋だから!!
それより、お弁当食べよ!!」
私がそ言うと、そだね、と返され、一緒にお弁当を広げた。
今日は、瑠依くんとデート!!
の、はずだったのに…。
「ごめん!!俺、大切な用事が出来た…。また今度しよ?」
首をコテンと傾け、私を見てくる瑠依くん。
「…わかった。また、今度ね?」
可愛いから、ついつい許してしまう。