それから1週間
鬼の様に公務をこなし、3時間の自由時間を捻出した
変装用の服とウィッグを着用し、出掛ける準備を進める
そして、護衛としてカロンに来てもらおうと思ってたんだが…
「なぜ、兄さん?カロンは?」
俺と同じく変装した兄さん…ラルムが居た
「カロンに無理に代わってもらった。大丈夫、もしもの時は全力で守りますよ?陛下」
っと、笑顔で言う兄さん
確かに、兄さんの剣術は長い間眠ってたとは思えない程凄い
眠っていて、目覚めて、リハビリがてら剣を振り回してたら才能が開花したらしい
今では、カロンと互角だ
俺は完全に抜かれた…
まぁ、いいんだけどさ