ホンの半年ちょっと帰らなかっただけで

広島駅は、随分変わっていた。

「おぉ！」

感嘆の声を出した僕に

「懐かしい？」とからかってくる。

「ううん、半年ちょっとなのに変わってたから驚いた。
半年前は工事中だったから。」

僕の答えに

「なんだ、半年なんだ。」とガッカリした。

……………？？…………………？……………。

そんなに落ち込む内容？？

「ほらっ！行くよ。
案内してくれるんでしょ？」

切り替えの早いみぃに流されて、それ以上は聞けなかった。

駅前の市内電車に乗って、取り合えずホテルに向かう。

「スゴい！！」

市内電車初体験のみぃは

道路の真ん中を電車が走り、両脇を車が走るスリルに大興奮。

大型のトラックが走ると

いつもは見ることのない、子供のような表情をする。

「原爆にあった電車も、未だに走ってるんだよ。
僕が小さい頃はベルの音が『チンチン』って鳴ってたから
『チンチン電車』って呼んでたんだ。」

カープ電車に乗っていた僕達は、近代的な電車で

つり革やアナウンスに、カープ選手の声やキャラクターが入っている。

「ええっ！そんな電車もあるの？？
乗りたい！！」

いやいや、ムリです。

一日中広島市内を走ってる電車を、狙って乗るなんて

砂浜でピアスを見つけるようなものだから。

乗れると良いね。と声をかけて、市内の中心地に向かった。

「わぁ、大きいホテル。」

隣には、デパートが立ち並んでいるホテルは

広島城や美術館も近くにある。

荷物を置いて先ずしたい事の一つ、『お好み焼き』を食べることにした。

本通りを抜けると

お好み焼きが食べれるお店が、いっぱい入ったビルがある。

知っていたとは言え…………

ホントにソウルフードだなぁと思う。