やっと訪れた冬休み。

24日の忘年会を終わると、当番以外は休日になる予定なのに………

連日のパーティーや集まりで

休みが始まったのは、29日の今日からだ。

結局、二人っきりのクリスマスは……幻となった。

まぁ、何度『プレゼントは、何が欲しい?』と聞いても答えてもらえず

大したものが用意出来なかったから、助かったんだけど…………。

アクセサリーを贈るほど親密になっていないし

みぃの好きなものが分からなかったから。

分かっているのは

白が好きで、可愛いものは似合わないと思っていること。

唯一の理解者である彩先生に聞いてみても

『海晴は、秘密が多いからね。
航が知らないことは、私も分からないよ。
だって、海晴が一番心を許してるのは航だからね。』と言われてしまった。

一番心を許してるって言われるのは嬉しいけど………

その僕でさえ、白と可愛いものが好きってことしか知らないとは…………。

みぃの今までを思うと…………胸が痛い。

結局贈った物は、おサイフ。

オフホワイトのサイフに、可愛いリボンがついていた。

いかにもみぃ!って感じで

ショーケースから見えて、一目惚れした。

小物だと少しくらい可愛くても恥ずかしがらずに使ってもらえそうだ。

現に

プレゼントしてから、今日までの五日間

彼女はずっと使ってる。

来年のクリスマスは……アクセサリー。

出来たら指輪を贈りたいな。