その後は、悠人先生の注意のお陰で

唯ちゃんは守られ、恭子先生は教室を飛び出した。

ドアをバタンと閉める音に

「ドアを優しく閉めないのは誰!」と怒って入って来た咲に

子供達が

「悪い魔女が、ヒーローによってやっつけられた。」

「ヒーローがお姫様を助けた!」と言ったため

今夜は、悠人先生と唯ちゃんのお家に

お邪魔することが決まった。

悠人先生も、渋々ながら………

それでも、唯ちゃんを守れたことの安心感にOKを出した。

恭子先生は、沙羅ちゃん…………というよりも

沙羅ちゃんのお父さんに良い顔がしたくて

ウチの幼稚園に面接に来たんだろう。

教師になって、半年。

僕からしたら考えられないけど…………

子供を道具のように思える教師もいるのだと驚いた。

この幼稚園には、そんな教師は一人もいない。

ここに来れて良かったと

久しぶりに、朋の存在を思いだし感謝した。