揉め事の内容は………

朝の門前での、恭子先生と沙羅ちゃんのお父さんとの会話。

唯ちゃんも聞いていたみたいで

悠人先生に伝えに行こうとした唯ちゃんに

「保育中に伝えに行くのは、教師失格だ!
私に甘えての行動だけど、私は実習生なので
甘える方がおかしい。」と

一瞬聞くと、もっともらしい持論を唱えていた。

もちろんそんなのは、恭子先生の方がおかしくて

唯ちゃんは、熱のある沙羅ちゃんを心配して報告するのだから

唯ちゃんも強気で答えれば良いのだけれど

それが出来ないのが唯ちゃんなのだ。

イライラした僕が、声を出そうとしたその時に

正に唯ちゃんのヒーローという感じで

悠人先生が、僕の肩をそっと叩いて制し

唯ちゃんのもとに歩いて行った。