四人で飲んでから少しして…………

僕は悠人先生に呼ばれている。

「おい、どうなった?」

悠人先生の質問に

「無事お付き合いすることになりました。
この間洋介さんと彩先生にもバレて、みんなで飲んだから
もう、付き合うの止めるとは言わないかなぁって…………」

「アホ!
誰がお前と海晴先生の付き合いのノロケを聞くんだよ。
そんなのは、二人でやってくれ。
お前のノロケを聞く時間があるなら、唯ちゃんとイチャイチャする。」

相変わらず唯ちゃん命の悠人先生は

テレることなく目一杯のろける。

「えっ、じゃあ………………。」

「お前が大学に帰ることや、俺が園長になることだよ。
俺は、出来るなら海晴先生もずっと一緒にいて
唯ちゃんを支えてもらいたいと思ってる。
いずれ主任先生をとも……………。
だから、お前と海晴先生が上手くいかないと話せないし………
お前が先に話さないと、『秘密にしてた。』っていじけそうだから
気を使ってるんだよ!」

言葉がぶっきらぼうだから、乱暴に聞こえがちだけど………

悠人先生の言葉には、いつも愛がある。

「ありがとうございます。
『付き合う。』『やっぱりやめる。』とグズグズ言ってて………
まだ話せていないんです。」

「やっぱりそうかぁ。
『付き合います。』と言ったきり、なんも言わないから
そうじゃないかと思ってたんだよな。
海晴先生、恋に臆病そうだし…………。
まぁ、まだ時間はあるから………タイミングをみて話せよ。
人から聞くと、女って怖いよ。
怒る方がまだまし。
泣かれると……………どうしようもないからな。」

既に何度も泣かしている悠人先生の言葉には、重みがある。