驚愕して…………

さっきとは桁違いの、涙を溢す。

「嫌、嫌。」

あれほど疲れた、辛いと言ってたのに………

自分から抱きついて泣きじゃくる。

「分かった。
別れないから………落ち着いて。」

可哀想な程、怯える彼女。

ムリして、人といることが辛いようだ。

でも、人が居なくなるのは…………もっと辛いらしい。

不器用な彼女。

もしかしたら、唯ちゃんとみぃは………

見た目も性格も違うって思ってたけど………

実は、とっても似てるのかなぁ?

不意に………

ウルウル目で、可愛くシッポを振る子犬の唯ちゃんと

キャンキャン吠えて威嚇しながら

同じくシッポを振る子犬のみぃが浮かんだ。

可愛いワンコは、みんなに愛されるけど………

僕は、このちょっとひねくれたワンコの方が可愛いと思ってしまう。

「みぃは………僕と一緒にいたい?」

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長い沈黙の後、コクりと頷いた。

「だったら、このまま一緒にいよう。
ワガママもイライラも、涙も全部受け止めるから………
僕にはありのままのみぃでいて。
初めにこれだけ出したら
僕にはもう………頑張らなくてもいいでしょ?
ヤキモチは………いっぱい妬いてね!
恥ずかしがりやのみぃが………
唯一僕に『好き』だと表してくれる言葉だから。
僕の前では…………みっともないみぃでいて。」

涙を流しながら頷く彼女が愛しい。