迎えた月曜日。

週末がウソのように、しっかり者の海晴先生。

「航、凛ちゃんのお母さんが放課後話しがしたいって。
当番代わろうか?」

「唯先生、穂香ちゃんが転んだって~」と

充電バッチリな姿は、頼もしくカッコいい。

「海晴ちゃん、すっかり元気になったね。」

「あぁ、もうちょっとしおらしいままでも良かったんだけどなぁ。」という

梓先生の軽口にも

「アズ、飼育当番………航に代わってさせるよ!」と

動物嫌いな梓先生に、一番辛い攻撃を仕掛けてる。

苦笑いの悠人先生に

「上手くいったみたいだな。」と小声で冷やかされ

思わずニヤケてしまう。

そう、彼女は体よりも心が元気になったんだ。

もちろん、元気にしたのは僕。

そんな事を思ってるなんて知られたら

『航のくせに、生意気!!』と怒られそうだけど。

でも、お泊まりした土曜の夜に…………

そうなんだと、確信した。

だって…………