「海晴先生………何が悲しくて泣いた?」

「…………………………悲しくない。
悔しかっただけ………………………………。」

意地を張る彼女が可愛い。

「だったら、何が悔しかったんですか?」

「うっ…………………。」

言葉につまる。

「原因は僕ですか?」

黙っているのは肯定の証拠。

しかし…………………なんだ??

「僕…………………何か嘘をつきましたか?」

僕の聞き方が気に入らなかったのか

「よく言うよね!!
嘘つき!!
私の事好きって………………。
唯ちゃんの事忘れてないくせに!!
私をからかって楽しい?」

スゴい剣幕の後、ワァッと泣き始めた。

えっ??

ええっ!!!