「ごちそうさまでした。」

やはり食欲はないみたいで、半分しか食べていない。

下げようと立つ彼女を座らせて、キッチンに運ぶ。

「ふぅ~っ………………。」

僕が見えなくなると、大きなため息をついている。

覇気のない彼女。

この間お邪魔させてもらってから…………まともに笑顔を見ていない。

あの告白は、彼女にとって迷惑以外のなにものでもなかったんだろうな。

へこむ気持ちを奮い立たせて、リビングに戻る。