「えっ!…………あっ。」

戸惑う彼女を無視して、強引に上がる。

「お邪魔します。」

慌てて追いかけて来る彼女は、体調が良くないのかフラついている。

リビングで、買って来たスポーツドリンクとゼリーを出し

「うどん作るから、座って食べてて」と促した。

キッチンとリビングをまごつきながらウロウロしている。

こんな時なのに可愛いと思うんだから、重症だな。

ダシとうどんと具が、アルミカップに入っているタイプだから

直ぐに出来る。

「はい、出来たから食べて下さい。
話しは、食べてからゆっくりしましょう。」

一人用のソファーに座って、しぶしぶ食べ始める。

食べれるなら、取り合えずは大丈夫だな。

さっきも思ったけど……

目は、結構腫れてる。

ゴミ箱のティッシュを見ても、泣いた事が伺える。

僕に『嘘つき』と言ったってことは…………

悪者は僕??

何を泣かしたんだろう。