顔から火がでそうなくらい熱くなる。


「な、なんで…」


「芽依が可愛すぎんのが悪い」


な、何それ!!?


別に可愛すぎることはひとつもしてないけど。


ていうか、あんな濃厚なキス、はじめてした…


唇に触れると、そこは濡れている。


ボッ、とまた顔が真っ赤になるのがわかる。


やばい、ダメだ。


さっきの光景が頭から離れない。


伏せられた瞳は色気ダダ漏れで、めちゃくちゃまつ毛長かった。


ほんとに私、死ぬかもしれない…


熱が一気に上がった気がした。



「顔真っ赤だけど、熱上がった?」


ええ、それはあなたのせいです。


青木く…じゃなくて、湊の手が額に伸ばされる。


それはひんやりと冷たくて気持ちいい。