でも、呼べた…!

だけど、肝心な青木くんは何故か固まったまま動かない。


え、なんで?


「湊…?」


「あーもう、ほんとに勘弁して…」


「…っ」



いきなり目の前に青木くんの綺麗すぎる顔がドアップになる。


頬にサラサラの髪が当たって少しくすぐったい。


そして唇に、体温が重なる。


これは、キス?



「…っ、」


それも、こないだした時よりも深くて長い。


何度も何度も角度を変えて落とされる。


「…ちょっ、青木く…っ」


「湊」


「やっ、湊…ダメっ」


息苦しくなって胸を叩くと、やっと離される唇。


し、死ぬかと思った…