「────…い、め…い、芽依!」 「…ん」 名前を呼ばれて、うっすらと目を開けるとお母さんが目の前にいた。 部屋の時計の時刻は16:30を指していた。 嘘、こんな時間まで寝てたんだ… 「芽依、お客さんよ」 お客さん…? もしかして、美玖が来てくれたのかな? 「部屋あげても大丈夫?」 「うん、大丈夫…」 少し回らない頭でそう返事をする。