どう答えるべきか。
テストの点数悪かったから泣いてるなんて絶対しられたくない。
絶対笑われるかバカにされるに決まっている。
「べ、別に。なんでもないよ」
「…ふーん」
何でもないのに泣くわけないでしょ、と心で思われてるきがしたがこれ以上聞いてこない。
気を使ってくれてるのか?
「じゃ、じゃあ私もう行くね。ノート忘れてて、取りに来ただけだから。」
気まずい空気から逃げ出すように芹沢は自分の席に行きノートを取ってまたドアの方へ向かう。
ふと、思った。成績学年1位の芹沢ならこの悩みを解決してくれるのではないか。
「待て!芹沢!」
「…?」
教室を出ようとしていた芹沢が振り向く。
「ちょっと相談があるんだけど…」