袖は、私の手の長さよりもだいぶ大きいし
丈は、ショートパンツよりも下まである
「尊〜、これ大っきいよー!」
「「「//////////!!」」」
なんかまた、みんな顔赤いし
ホントに風邪ひいたのかな??
あっ、料理冷めちゃうし、キッチンから持ってこないとー!
「料理、持ってくるね」
そう言って、
キッチンへ向かった
ー尊sideー
「ねぇ、あれ」
「めっちゃ美少女ってやつだった」
サラサラの黒髪ロングヘアに透き通るような白い肌、顔に影をつくるほどの長いまつ毛、うるっとした大きな黒目の目にほんのり色づいた頬、薄ピンクのうるっとした唇
キスしたくなる唇ってああいうのを言うのね
「あれって、自覚ないのか...」
珀ちゃんがぽつりと呟く
たしかに、そうだ
全く、自覚がないってそんな感じだった
「正直、ビビった」
いつも、王子キャラを固めてる翠の本性が出かかっている
「しかも、スタイル抜群だったわ」
「服から、谷間見えてた」
「パーカー着せたけど、逆にエロく見えたわよね」
普通、あんな色気出ないでしょ
高一よね?!
珀ちゃん、地味に変態発言してるし...
芽依、なんで自覚ないのかしら
あれは、他の人にバレたら大変ね
まぁ、でも
珀ちゃんのお気に入りだし、きっと平気だと思うけど...
ー芽依sideー
次の日は、暇だったから
借りた本を読んでいたら
「アンタ、何読んでるの?」
突然、後ろから声が聞こえた
「推理小説」
急に、部屋に入ってきた尊は私の読んでいた推理小説をのぞき込んできた
「げっ、これ何語よ。てか、なんでアンタ、こんな本読めるの」
「さぁ、どうしてでしょう?じゃあ、昔イタリアにいたからイタリア語が分かるってことで...」
「嘘くさー」
「ふふふっ」
なんて、出来事もあって
で、その日の夜
ゾワーっと急に体にまとわりつくような気持ち悪い悪寒が走った
妖怪だよね
ネックレスも光出したし
服の下だから、みんなには見えないんだけどね
見えたら、大変!
みんなは、まだ気づいてないのかな
なんて、思ってたら
ようやく気づいたみたいで動き出した
「芽依、ちょっと留守を頼む」
「仕事行ってくるねー!!」
「すぐ、戻るよ」
「イッテクル」
「汚すんじゃないわよー」
「いってらっしゃい」
とは、言ったものの
私も、行くんですよーだ!!
もちろん、バレないようにね♪
もういいや、術は省略
言霊使えばいいよね
「悪い子は『ど』『こ』?」
フッと場所の映像が、脳内に写ってそれから、そこまでの行き方がイメージになって送られてくる
あとは、姿を隠す術を使っとかないとね
「我を隠せ。結界。我が名は芽依。急急如律令!」
これで、よしっと!
はやく行こー!
最短距離を使って行くと
生徒会のみんなも着いたところみたいだった
あれは、人間?
それは、人間に何かが取り付いているようで、真っ黒なモヤでおおわれていた
なにあれ
意味わかんないこと呟いてるし...
はやく、ついてる奴を祓わないと
あの人に被害が出ちゃうよー!
一様、生徒会のみんなのお手並み拝見!って思ってたんだけどなー
とりあえず、動けないようにくらいはしとくか...
「縛」
印を結んで唱える
「やるぞ」
「「「祓い給え、浄め給え、鎮め給え、送り給え。我ら木火土金水を司る者、万魔調伏、急急如律令!!」」」
『ギャァァアアアアアア!!!』
叫び声が聞こえて、ついていた悪霊が消えていく
あの人、ちゃんと浄化しないとだよね
まぁ、出来るよね
一様、少しだけ浄化しといて...
帰っちゃおー!
ー尊sideー
どうも、変だったわ
今日、祓ったとき、
急に、悪霊が、動かなくなって勢いで祓ちゃったけど、なんで動かなくなったのかしら
でも、きっと気のせいよ
浄化しようとした時に、邪気が少しだけ浄化されたような気がしたのも
きっと、悪霊がいなくなったからそんなふうに感じただけよね
そう、きっとそれも、気のせいよね