「.........ゆい?
ゆい、しっかりしろ!!」
必死にこちらに向けられる声に反応が出来ない。
声は聞こえる。
ちゃんと顔も見れる。
けれど、全身が痺れている様で
身体はいうことを聞かない。
「タイガ!! 救急と警察頼む!!」
「お、おぅ!!」
タイガさんは慌ててケータイを取り出す。
「ゆい? 俺がわかる?」
心配そうに覗き込む彼に、ゆっくり頷く。
フック状に曲げられた鉄パイプにかけられた手錠。
鉄パイプを倉庫に転がっていた鈍器で
押し曲げる。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…