滉牙さんはタイガさんに抑えられ、

男はその場に倒れ込む。



「何考えてんだよ!! 殺す気か!?」

「あぁ、」

「はぁっ!!? バカかよっ!!
お前まで犯罪者になるつもりか!!?」

「コイツ潰せんなら別にいい」

「アホか!! 落ち着け!!」



必死で彼を抑えるタイガさん。

彼はタイガさんを振りほどき、

男の胸ぐらをまた掴む。



「てめえのクソつまんねえ理想はな、
ただの独りよがりの自己中だ。

あの子は関係ねえ。
お前が満足か不満か、そういう事だろ?

自分が気に食わなきゃ理想じゃねえってか?
だったらてめえ1人で頭ん中で
勝手に妄想してろよクソが。

周りを巻き込むんじゃねえ。

気に食わなきゃあの子せいにして
被害者気取りか?

とんだダセぇ理想だな。」

「あ.....がっ、」

「おいコウ!!! いい加減に!!」