「........い、嫌だっ!!!
僕は悪くない!!!
悪いのは、ゆいなだ!!
勝手に逃げたアイツが悪いんだよ!!!」
「.......は?」
「彼女が逃げなければ僕はずっと傍に居た!!
なのに!!! 逃げ出したのはアイツだ!!!
僕はずっと愛情を注いでいた!!!
悪いのはゆっ」
バキィッ!!!
男が喋る途中で彼は思いっきり、
男の顔を殴った。
ズシャァッ!!っと転がる男。
滉牙さんはまた胸ぐらを掴んで男を持ち上げる。
「愛情?
殴ったり、蹴ったりすんのが愛情なワケ?」
「はぁ.....はぁ......
し、躾という名の、愛情だろっ」
そう言う男の言葉に鼻で笑う滉牙さん。
そして、張り詰めていた糸が切れた様に、
ドカッ!!
バキッ!!
男を殴る。