全然ビクともせず、むしろ立ちはだかる
彼の姿に動揺し、男は呼吸が浅くなる。
滉牙さんは笑っている。
いつもみたいな優しい笑みではなく、
なんとも冷たい笑顔。
「こんなもん振り回すって事は、
相当な覚悟の上だよな?
脅しじゃすまねぇぞ。」
「あ.......や、やめっ」
「あぁ? 聞こえねえな」
「やめ......やめろっ!!」
「.......なんだよ。
意気揚々と振り回しといて今更怖気付いたのか?」
「だって.......お、お前.......
ち.....血、出てっ.....なんで平気なんだよっ!!
ば、化け物かよっ!!!」