「こぅ......が、さん」



そこにいたのは、滉牙さん。

彼はこちらを見て少しホッとした表情。



「........お前!!!
ゆいなと一緒にいた奴だな!!?」



男の声に滉牙さんはスゥッと男を向く。

今まで見たことの無い冷たい目の彼。



「だから?」



ドスの効いた低い声の滉牙さん。

別人を見ている様だ。



「っ!!!! ゆ、ゆいなは渡さない!!!!
誰にも!!! 僕だけのゆいなだ!!!」



狂った様に発狂する男。