「一緒に飲もう。
猛毒の蛇みたいな毒ではないけれど、

もがき苦しむ必要はないよ。


来世では、絶対君を手に入れる。」



男の手がそっと頬に触れてくる。



「終わりにしよう。」



そう言って支度を始める男。

大量の薬を砕き、水に混ぜる。

準備を終えて、男は両手で頬に触れ

額をくっつけてくる。



「ゆいな、愛してるよ。
ずっとずっと愛してる。

君からいろんな感情を教えて貰った。
少しの間だったけれど、

幸せだったよ。」



ゆっくりと顔が離れる。

何故だか、心が軽くなるのを感じた。


あぁ、やっと、