「.......誰、さっきの」 「.......え」 「誰だっつってんだろ!!! さっきの男は!!!???」 「し......らない。」 後ろを向いていた彼は、 怒鳴り散らしこちらを向く。 そして一歩一歩、歩み寄ってくる。 「知らない? あんなに楽しそうに話してたのに?」 「.........ほ.......ほんとに、しら、ない。 .........知らないよ?」 目の前までズイっと近寄ってくる。