パッと男子と目が合い、

咄嗟に下を向いて首を横に振る。

まだ人の目を見て話すのは得意ではない。


良かった。

喜んでもらえて。



「いーなーお前。
俺も今日から私物落としまくるわ」

「俺もーこれ家宝にする!!!」



話が盛り上がっている彼らは楽しそうで

羨ましく思えた。

背後に視線を感じた。



「ゆいな!!!!」



背後から大きな声で呼ばれて肩が竦む。