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「あぁ、そうかえ〜
若園さんとこは大変だねぇ〜」

「いいえ〜、孫が無事だっただけでも
唯一救いだったと思ってます〜」



楽しそうに会話をする老婆達。

老婆の家には知らないお客さんが沢山来る。

お客が来る度にお茶を出すのは私で、

重いおぼんに土器製の急須と湯呑み。

落とさないように必死で抱えて持って行く。



「あら〜、結菜ちゃん
こんにちは〜、偉いねぇ〜♪
お茶持って来てくれたの?」

「っ.......こ、ん......にちは.......」

「ごめんねぇ〜?
この子本っっっっ当に人見知りでトロくって」



そう言う老婆は馬鹿にする様な高笑いをする。