「こ、こう、がさん.....?」



滉牙さんの顔を見上げると、彼は目を丸くして

タイガさんを蹴っていた動きを止め、

大きな両手で頬を包まれた。



「ほんとに何もされてない?
どこも触られてない?」



心配そうに覗き込む彼の顔が近くて、懸命に頷く。



「そっか、良かった。」

「過保護すぎんだってお前!!」

「黙れ」



両手で頬を包まれたまま、タイガさんの方を向き

少し距離だけが離れる。

そしてまたこちらを向いた。