「うわっ、ごめん」



顔を上げると、驚いた顔した滉牙さん。



「い、いえ.....」

「えー!!!いいなー!!!
俺ともハグしようよ!!!!!」



彼の後ろからタイガさんが顔を出し

ブーイングする。

いきなりの大きい声に肩がすくむ。



「お前の声うっさい」

「あ、すんません」



滉牙さんがそっと身体を離す。



「ごめん俺今から会社行って
書類取ってくるから、
ほんの少しだけタイガと待ってて?」



申し訳なさそうに彼が言う。



「大丈夫、なんも出来ないように
椅子にくくりつけとくから。」

「酷くない??
最初から何もしないけど酷くない??」