「君がどうしたら救われるのか、
ずっと考えてたよ。」



目を閉じたまま、

お互いの額をくっつけたまま呟く滉牙さん。



「どうしたら怖い夢を見なくなるのか、
どうしたらフラッシュバックが
起こらなくなるのか、

俺に何か出来る事はないのか。とかね」



そう言うと彼はゆっくり目を開け、下を見つめる。

.........ちがう。



「君は俺の恩人だから、
君を救ってあげたいのに
何もしてあげれてない。」



フッと力無く笑う彼に心が締め付けられる。

違うよ.......