「救われた分、俺はゆいを助けたい。
今でも全然助けれてないのに、
助けたいのに死ぬなんて困る。


これでもまだ死にたい?」



首を傾げる彼に、首を横に振る。



「生きてくれる?」



懸命に頷くと彼は笑ってくれた。



「良かった」

「......ごめんなさい」

「また謝る」



彼はそう言って自分の額をこちらにくっつける。