「起きろゆい!!!!」



その声にハッと目を開く。

目の前には滉牙さん。

何故そんなに苦しそうなの。



「良かった......目ぇ覚めて......
焦った.......」



そう言って彼は私の頬を拭ってくれる。

私は何故泣いているの。



「もう苦しくない?平気?」



心配そうにこちらを覗き込む彼。

あぁ、そうか。

苦しかったのは、私だ。