そして、僕は体育館裏で、人殺しになった。 「ごめんなさい……嫌われるのが怖くて…どっちにも…。あんな事を言ってしまってごめんなさい…」 と夏乃は泣きだしてしまった。 「ごめん、夏乃、心配させてごめん」 僕にはどうする事もできなかった。 そして、付き合いたてホヤホヤのあの頃のように抱き合って、涙が枯れるまで泣いた。 何度も、何度も、叫んだ。 でも、心底僕はスッキリしている。 やっと、いじめがなくなる。