アレックスが集合時間になっても集合場所に来ないので、家まで行ってみるとアレックスの母から「まだ寝ている」と言われたのだ。そこでみんなで部屋に突撃し、叩き起こそうとしたのだが…。

「アレックス、起きて〜！！私、視察楽しみにしてたんだよ！」

アレックスと仲の良いリリーが声をかけるが、「そりゃ、リリーたちは見るだけだもん！」という返事だった。

「アレックスさん、学校に行きませんか？お友達に会えますよ？」

小町が話しかけると、少し迷うようなそぶりを見せたが、すぐに頭を横に振った。

「このままじゃ視察できないね〜」

イワンが珍しく困った顔を見せる。そう、今回の視察は学校ということでセキュリティが厳しい。しかも今は一応戦争中ということで外国人ならなおさらという状況だ。

アレックスと一緒に行けば、メロウ人のアレックスが証人となり視察ができる。しかし、アレックスがいなければ俺たちは侵入者と見られてしまう。

「アレックス、学校行きましょう。楽しいですよ！」