「すまん、ありがとう」

そして、俺とレムはグラスを持ち、「乾杯!」と言ってグラスを合わせる。気持ちのいい音がリビングに響いた。

「さあさあ、飲んだ飲んだ!」

レムがビールを一気に飲み干す。俺もウイスキーに口をつけた。

このウイスキーやビールは、イワンとリーがくれたものだ。うまい!とてもうまい!

俺もウイスキーを一気に飲み干す。するとレムが「おっ!いい飲みっぷり!サービスでついでやるよ」と酒を空になったグラスに注ぐ。

「ああ…。ありがとう」

俺はレムに酒を何度も注がれ、その度に飲み干すということを繰り返していた。レムはほとんど飲まずに俺だけが飲んでいる、という状況だということはアルコールの入った頭では認識できていなかった。

飲み始めて二時間が経った頃、どうやらイワンたちがくれた酒はかなりアルコール度数が高い物のようだ。酔いが回るのがレムと店に飲みにいく時よりも早い。

「なあ…なんか最近あったのか?」

何杯目になるかもうわからないウイスキーを注ぎながら、レムが真剣な表情で訊いてきた。

「ん?何がだ?」