「すげーな、樹!!
 マジ、うらやましい。
 ラブレターって今時どうよって思ったけど、逆に気持ちこもっちゃってますって感じで良いよ~」

友人、手塚は樹を持ち上げる。

樹はもちろんがごとく調子に乗った。

「ま、学にもそのうち運命の相手が見つかるよ」

手塚の肩をポンとたたき、先輩にでもなったかのように言った。

樹は食堂でサバの味噌煮定食を頼んだ。

それはそれはおいしいサバだった。

ちょっと手塚におすそ分けしてあげた。

「いいよ、やるよ、俺満腹なんだ。」

そう、樹は幸せでお腹が一杯だったのだ。