樹とはあまりしゃべったことがなかった。 今日は勇気を出して声をかけた三田さん。 「何?」 樹はびっくりしていた。 本当にしゃべったことがないのだ。 「ちょっと話があります」 真っ赤な顔の三田さん。 同じ年なのに敬語だ。 樹は三田さんのあとをついていき、廊下へとやってきた。